側弯症治療の疑問

治療院のホームページでよく見かけるビフォーアフターの写真がありますが、最初は「凄いな~、こんなに曲がっているものを真っすぐに出来る治療ってどんな事をしてるんだろう?」と思っていました。
実際に側弯症の人を治療してみても、終わった時は少し真っ直ぐになっていますが、時間の経過と共にすぐにまた曲がり始めます。
なので、他の人のホームページを観ていつも羨ましく思っていました。
しかし、どうやら真実は違うようです。少し前から腰や背中を痛めて曲がった体は真っすぐになります。これは分かります。
でも、ずっと以前から、または何年も前から側弯症だった人などは、治療後すぐに戻っているようです。なので僕もすっかり写真に騙さて観ていたようでした。
現在はホームページにビフォーアフターは載せてはいけないようになっているようです。
まず、なぜ体が歪むのか?ですが、これは筋肉が硬いからです。硬い方向に引っ張られるので骨格は歪んできます。腰で例えると、下の方が右側が硬ければ上は左が硬くなりバランスを取り合おうとします。
そうする事で左右バラバラな方法に歪んでいるのです。
ここまで硬くなった筋肉は普通の施術では柔らかくなりません。硬い筋肉をグイグイ押そうものなら、たちまち筋肉の繊維は切れていきます。切れた繊維は生理作用でカルシウムを使い、つなぎとめようと働きます。
これを繰り返すと筋肉はドンドン硬くなり、更に歪んでいくのですね。

私の師匠は筋肉について特化した学者さんですが、繊維を切らないで柔らかくしていく方法を見つけました。
そこで側弯症の人を改善させるポイントも教えて頂けました。
最近、「幼少期の気が付いた時から側弯症になっていた」と言われる女性が来院されました。右側の腰に5mmぐらいのワイヤーように硬いものを発見しました。
明らかにおかしな筋肉があります。本人も昔から「ここが硬いな~」とい思って暮らしていたそうです。
施術はその硬い筋肉に絞り込み進めていきました。すると、少しずつですがワイヤーのような硬さが無くなっていきました。
とにかく硬い筋肉だけ集中して施術していきました。
すると、ワイヤーのような硬い筋肉が、だんだんとグミのような弾力に変わってきます。しかしここで手を緩める事なく進めていくと、フニャフニャになってきます。
本人も触ってビックリな柔らかさです。そこで肩甲骨を観たら、ここではじめて真っ直ぐになっていました。
文章だけでは伝えにくいですが、相当な筋肉の量を柔らかくしないと体は真っ直ぐになりません。
ここまで柔らかく出来てはじめて戻りにくい筋肉になってくるので、ビフォーアフターの写真を観てその気になるのは注意が必要ですね。
この女性も、「わ~、ここにあった硬い変な物が無くなってる!肩も真っ直ぐになってる!凄い、初めて!」と言って喜んで頂けました。
正直言うと、側弯症の人を治療するのは苦手でした…
ですが、学者さんの言う通り、繊維を切らずに柔らかく出来れば「ボキッ」とするような矯正をしなくとも、勝手に体は真っ直ぐになっていくのだと確信できました。
今日はとても良い経験が出来ました。嬉しかったです!!
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